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その他の性質

1.比重*(d)

常温の試料の質量と、それと同体積の圧力101.325kPa(標準気圧)のもとにおける4℃の純水の質量との比を比重(d)として表示し、JIS Z 8807:1976に規定される"液中で秤量する測定方法"を用いて求めてあります。

2.比誘電率(εr)

真空中における平行平板キャパシタの静電容量C0は次式により求められます。

式

ここで、Vは極板間の電位差、Qは極板上の電荷、ε0は真空の誘電率( = 8.854×10-12 F/m)、Aは極板の面積及びdは極板間の距離です。2Q枚の電極の間に絶縁体を挿入すると、キャパシタの静電容量は増加し、次式より与えられます。

式

上式におけるεrを比誘電率(無次元量)といい、静電容量の比C/C0から求めることができます。JIS C 2141-1992に規定される方法により1MHz、室温における比誘電率を求めてあります。

3.体積抵抗率(ρV)

各辺1cmの立方体の相対する2表面を電極とする2つの電極間の体積抵抗を体積抵抗率(ρV)または単に抵抗率といい、JIS C 2141-1992に規定される方法により直流500Vを用いて体積抵抗RV(Ω)を測定し、次式により算出してあります。

式

ここで、Aは円板状試料の主電極の有効面積(cm2)、dは試料の厚さ(cm)です。20℃及び200℃における体積抵抗率を測定し、それぞれρV20℃及びρV200℃により表示してあります。JIS C2139:2008に準ずる方法により測定し求めてあります。

光学ガラスの誘電率、体積抵抗率測定例

Glass 誘電率 体積抵抗率 20℃ 体積抵抗率 200℃
ρV20(Ω・cm) ρV200(Ω・cm)
FC5 5.6 1.0×1015 4.1×1015
FCD1 9.3 2.0×1015 1.5×1012
FCD10 9.1 8.0×1015 6.0×1010
PCD4 9.0 0.9×1015 0.7×1014
BSC7 5.8 6.0×1014 2.5×1011
BAC4 7.0 1.0×1015 2.0×1011
BACD5 6.8 1.8×1016 0.7×1015
BACD15 8.1 2.5×1015 1.7×1015
LAC8 8.7 1.0×1015 1.0×1015
LAC14 9.1 3.3×1016 4.2×1015
TAC8 9.8 2.8×1016 1.7×1015
BAF10 9.0 1.0×1015 1.2×1014
E-FL6 7.5 6.7×1013 1.2×108
E-FDS1 22.8 1.0×1016 5.1×1011
FDS18 25.6 5.3×1014 1.4×1010
LAF2 11.0 1.0×1015 1.0×1015
NBF1 9.9 3.4×1016 0.8×1015
TAF1 10.9 5.0×1016 1.3×1015
TAF3 11.8 2.7×1015 1.3×1015
NBFD10 12.0 1.0×1015 1.0×1015
NBFD13 12.0 1.0×1015 1.0×1015
TAFD5F 13.8 3.4×1016 4.2×1014
TAFD25 16.9 2.3×1016 4.3×1014
TAFD30 14.4 2.5×1016 4.7×1011
TAFD40 20.5 1.9×1016 7.7×1014
LBC3N 8.8 9.7×1015 8.4×1010

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