ガラスは軟化してプレス成型する粘性において元々の残留歪は消失し、その後のアニールにおける冷却速度によって最終的な屈折率が決定されます。
一般に冷却速度が速くなるほど屈折率は低下します。ご提供しますPFはいずれもガラス転移点温度付近から - 30℃ / hでアニールしたときに基準値および規格公差内であることを保証するものです。ご提供しますPFは簡易的なアニールを施したものであり、PFそのものの屈折率が基準にあることを意味するものではありません。プレス後のアニール条件次第で屈折率は変化することにご注意下さい。
冷却速度に対する屈折率の変化量βxは、Tg付近での保持後、冷却速度が -1℃ / hの時の屈折率と冷却速度 -10℃ / hのときの屈折率の差を10-5の値で表示してあります。βは、g線、F線、d線、C線、各々に対して求めてあります。
β = n R1 - n R10
一般に屈折率と冷却速度の対数値(logR)との間には直線関係があり、d線の屈折率を例にすると以下のように示されます。
nd Rx = nd R1 - βlog(Rx)
ここで、nd Rx は冷却速度R(℃ / h)のときのnd
nd R1 は冷却速度1(℃ / h)のときのnd